15世紀頃からある英国の伝統的な装飾で、
ワードローブやサイドボードなど
大きな木製扉がある家具に施されることが多いレリーフです。
木目の美しさをより上質に引き出してくれるため、
現代家具にも使われています。
「リネンフォールド」が流行した15世期頃のイギリス家具は、
ゴシック様式と言われ、垂直に強調したシンメトリーなデザインが特徴。
家具は富の象徴とされ、権力を強調するような重厚なスタイルが
流行しました。
当時、ヨーロッパで使われていたシーツや下着は
麻素材(リネン)だったそう。
コットンはまだ普及していない時代で、シルクは大変な貴重品でした。
このふんわりと揺れる布は、どんな素材をイメージして彫られたでしょう。
想像するだけでワクワクしますね。
まるで、柔らかな薄手の布が、ふんわりと風に揺れるよう。
左右対称の模様で、なんとなく秘密めいたカーテンのように見えます。
この向こう側に、何か素敵な物語が待っているような…。
なんて、めずらしくロマンチックな気分になってしまいました!!!