1917年ウクライナ生まれのアメリカ人であるGeorges Briardは、
50年代~70年代のミッドセンチュリーモダンデザインやアトミックデザインを盛り上げたデザイナーの1人です。
20歳でシカゴに渡り、美術館で美術を学び、
その後一時軍に通訳として従事します。
退軍後、デザイン学校で出会った仲間とテーブルウエアを始めとした
食器のデザインを始めます。
当時、彼のデザインしたカクテルグラスを始めトレイや
テーブルリネンなどさまざまな商品がMacy’sを始めとした
アメリカの高級百貨店で並び、人気を博しました。
特に彼がデザインしたグラスは今もコレクターが多く、
アンティークショップなどで見つけることが多いデザイナーです!
前期のデザインではグラスなどシンプルな形状に対して
大胆かつ細やかな表現、華やかなゴールドが印象的です。
更にその絵柄に焦点を当てると、キュートさが滲む動物や
生き生きと葉を広げ伸びやかに描かれた植物、エキゾチックで
トライバルな模様といった美術性の高いデザインを楽しむことができます。
様々なデザイナーが成功を収めたミッドセンチュリー期は
価値観やライフスタイルの変化が大きな時期でもあります。
Georges Briardも製作時期が後半になるとそのデザインは
時代に合わせ変化していきます。
美しさや優雅さを感じさせることの多いデザインから
ややキッチュとも言える鮮やかな色彩やキャッチーな
デザインが多くなっていきます。
後期のデザインはエネルギッシュでPOPな
レトロデザインがこれまたとっても素敵。
セサミでは初期の作品を中心にコレクションしています。
ガラスにゴールドで装飾されたグラスやトレーなどを始めとした
テーブルウエアなどは一見豪華で華やかな印象ですが、
食卓で使っていると愛着が湧いてくる素敵なテーブルウエアです。
毎日を過ごす食卓にお気に入りのグラス。
それだけでもきっと充足感のある日常を味わっていただけます。