左パネル
今日から7月がスタート。
毎日、家具の入替えやディスプレイ替えなどであっという間の毎日。
入荷したたくさんの家具を眺めながら、この装飾の名前は??など
あらためて勉強していると
新たな発見がいっぱいで楽しくなってきちゃったので、
みなさんと一緒に学ぼう企画をスタートさせちゃいます。
今日は、「ルネット LINETTE」編。
家具の中に、こんなハーフムーンの形の装飾を見つけたら、
それは「ルネット」。
フランス語で「小さな月」を意味する言葉で、インテリアや建築では半円形の飾りのことを差します。
ゴシック様式が盛んだった16世紀に家具に多用された装飾で、
その後18世紀中頃からのネオ・クラシカルブームでも再登場しました。
建築物の「ルネット」は絵画が描かれていたり、
明り取りの窓として使われていたり。
家具においては、テーブルの縁やキャビネットの扉の周りを
飾るように彫られることが多く、
中には、このようにアカンサスの彫刻をあしらったデザインが
よく良く見られます。
セサミで扱うクラシック家具は、全て職人さんが手仕事で
彫刻を施しているのですが、
「ルネット」のように繊細な模様を連続して同じ形に仕上げるのは
本当に気の遠くなる作業だと思います。素晴らしい職人技です。
それにしても、家具の中にお月さまを描くなんて、ロマンティックですよね。
人々の祈りや願いが込められているのでしょうか…。
今回のルネットの写真はこちらのチェストとデスクのものを使いました。
店頭で見た時、
我がもの顔で、
「これがルネットだよ!」って他の方に紹介していただけると
嬉しいです!!!